クジラ


案の定と言うかボツになりかけた記事なので、
広く優しい心で読んであげて下さい。



鯨は、哺乳類中で最大の脳を持っているのだそうです。
いつだか、どっかのテレビが言ってました。


仮に、鯨がヒトより頭が良かったとして、彼らが人類のように
発達した技術を持つに至る可能性は、あるのだろうかと。

あるいは、高度な頭脳を持ちながら、自らの発達を拒んで
ひたすら今のままであり続けようとする生物が存在する、可能性は。


別に、頭でかけりゃ賢いよね思っとる訳でないですが。
何というか。私は「鯨なんて人間より頭悪いに決まっとるっしょ?」思ってるので、
あんた何を根拠にそんなコトゆってんのよ?という、自問だったわけです。

実際は、脳を育ててきた時間がかなりあるので、やっぱ人間の方が
「考える力」みたいな物は持ってると思います。
ただ、
何だろう、そういう意味で、賢いのが人間であったとしても。


鯨って、あんま他の生き物に襲われることは無いだろうし、
食っていくのもあんま苦労は無いだろうなと思ったりします。
頭良くても、あまり使い道が無いかもしれない。



生き物には、どうして生きたいという本能があるのだろうと、思ったことがありました。
どうして、そうゆう本能を持つに至ったのか。
この答えは、多分簡単で。
進化の過程で、たまたま「生きたい」生物と「そうでもない」のが生まれたとすれば、
大局的に生存競争で勝利するのは、前者だろうなと。
自分らは多分、そんな生き物の末裔なわけです。

自分の親、親の親、そのまた親も、言ってみれば「勝ち組」で、
代々本能を受け継ぐうち、勝つ事は強迫的な意味を持つようになり。
まぁやはり、勝たねばならないわけです。理由もなく。


現代社会は、戦いを極力、排除しようとしているようです。
協調を良しとし、傷つける者はさらに大きな力で罰せられます。
なんかもう、世界全体で。

ヒトが、今までしてきた事を思うと。
この傾向は何だか、進化の放棄のようにも思えます。
互いに滅ぼし合うことにより、より強い命を未来に残す、
この方法に限界を感じたのか、それとも人間的でないと思ったのか。


鯨の生き方は、なにか非常に魅力的なものを私は感じます。
ただそれは、人の気が変わればあっさり絶滅してしまうかもしれない、
そんな、はかない保証の上に成立しているものでもあるわけです。